障害者 就職情報をチェック
障害者にとって、就職をしようというのは大きな挑戦です。個々の事情や能力には大きな違いがありますから、それぞれに合った就職情報を提供できたらと考えています。
「精神革命」の時代です。
古代ギリシヤ、ヘブライ(現イスラエル)、インド、中国などで、大哲学者、思想家、宗教家が輩出し、様々な角度から人間の生き方や人の道、宇宙の摂理などについて考察し、提案しかない時代です。
ギリシヤではピタゴラス、ソクラテス、プラトン、インドでは仏教の創始者、ゴータマーブッダ、さらに中国では孔子、老子、荘子などの諸子百家が活躍した時代です。
この時代が紀元前八世紀から同四世紀頃に当たります。
そして第五が、「科学革命」の時代です。
人間と自然とを対峙させ、人間が自然を支配し、加工することを肯定した近代科学技術文明の時代が、これに当たります。
一七世紀にフランシス・ベーコンが唱えた「力としての知」「自然を加工する技術」は、その時代精神を象徴しています。
この科学技術は一七世紀の西ヨーロッパで生まれ、産業革命を経て、今日に至っています。
しかし科学革命は、人類に物的豊かさをもたらした反面、一方で自然環境を破壊し、資源を枯渇させるなど、その弊害が地球規模で進んでいます。
特に二〇世紀後半に入ると、大規模技術を背景に物的豊かさの追求に拍車がかかり、酸性雨被害、オゾン層の破壊、地球温暖化、砂漠化の進行、森林破壊、天然資源の枯渇化現象、有害化学物質の製造と排出、さらに最近では、工業化と農業濯漑で水を使いすぎた結果、世界的に水不足が深刻化するなど、地球の限界を示す兆候が集中的に発生しています。
これ以上の環境破壊や資源の枯渇化を防ぐためには、科学革命に代わる新しい時代を構築していかなければなりません。
人類が直面する六番目の新しい変革こそが、「環境革命」です。
そして、その革命の担い手は、いまを生きる私たちの世代にほかなりません。
それでは、環境革命を成功させるために、私たちが取り組まなければならない課題とはなんでしょうか。
そのヒントを与えてくれるのが、図1です。
この図は、EU(欧州連合)の下部組織、EE05A(欧州環境庁)が環境効率を説明するために使った図を多少書き換えたものです。
縦軸は社会的厚生と自然の利用量、横軸は過去から未来に向かう時間軸です。
社会的厚生とは、平たくいえば、生活の満足度のことです。
生活水準と置き換えてもよいでしょう。
「無限で、劣化しない地球」の時代、人々は自然を利用し、活用しながら、生活の満足度を高めてきました。
それが二〇世紀までの世界です。
現在までの部分がそれに当たります。
この時代、人々は自然を切り開き、農業や工業を営んできました。
道路や鉄道を敷き、住宅やオフィスビル、学校や病院をつくり、町や都市を形成することで、人々は便利で質の高い生活を営む基盤を整えてきました。
一方、自然界に存在する様々な資源、たとえば、石油、鉄、銅、アルミなどを掘り出して、自動車や電気製品、様々な日用雑貨品をつくり、物的豊かさを実現してきました。
この時代は、自然の利用が増えれば増えるほど、社会的厚生、つまり生活の満足度も高まったわけです。
自然の利用量と社会的厚生とは、きれいな正の相関関係を示していることが、図からも読み取れます。
大量生産↓大量消費↓大量廃棄のワンウェイ型の経済システムは、自然の利用量を増やしながら生活の満足度を高めるための、最も効率的な方法ということができます。
このワンウェイ型経済社会が、拡大均衡型社会にほかなりません。
しかし拡大均衡型社会は、地球の限界に突き当たり、破綻してしまいました。
これからは、自然の利用量を減らしていくことが絶対的な条件です。
残り少なくなった資源を有効に使い、20環境負荷をできるだけ軽減させる道です。
そのためには、二つの選択があります。
第一は、縮小均衡型社会の選択です。
生活の満足度の低下を受け入れることで、自然の利用量を減らしていく道です。
この道の選択者は、次のように説明します。
もともと人間は動物の一種に過ぎなかったのに、人間だけが突出し、替記三昧の生活を求めた結果、自然環境を破壊し、資源も枯渇させてしまった。
これからはその反省も込めて、自然の構成者の一人として、自然を損なわずに静かに暮らしていかなければならない。
そのためには、膨張しすぎた経済活動を縮小させる覚悟が必要だと。
その人はさらに次のように続けます。
石油の消費量が現在の半分、四分の一の時代でも、人人は結構豊かで楽しい生活をしてきたではないか。
環境保全を優先するために、ゼロ成長、マイナス成長も恐れてはいけない。
経済成長を犠牲にしても、地球環境を守っていくべきだと。
この縮小均衡の道は、自然の利用量と生活の満足度が共に平行して右下がりになる図として描かれています。
ちょうどの右府上がりの図を逆にした関係になっています。
縮小均衡型社会をイメージするためには、三〇年前か四〇年前の生活に逆戻りした世界を考えてみればよいでしょう。
国民の一人ひとりが縮小均衡型を選択すれば、自然の利用量が減り、自然が回復してくるでしょう。
しかし、経済規模を急速に縮小させていくわけですから、その過程で大量の失業者が発生します。
本書執筆中の二〇〇一年現在、失業率が戦後最悪の五・六%になったといって大騒ぎをしているわけですが、三〇年、四〇年前の状態まで経済規模を縮小させるためには、毎年数パーセントのマイナス成長が続き、失業率は二〇%を大きく超えてしまうでしょう。
電力不足で、停電が頻発し、電車が止まったりするかもしれません。
縮小均衡型社会の選択は、社会混乱を招き、現実的には難しい選択だと思います。
縮小均衡型社会が無理だとすれば、第二の道を選択しなければなりません。
それが循環型社会への道です。
自然の利用量を減らしながら、一方で社会的厚生(生活の満足度)を高めていく道です。
世界が循環型社会を表しています。
そんなうまい話があるなら、もうとっくに選択していたはずだと、皆さんは思われるでしょう。
しかし、不思議に思われるかもしれませんが、この選択はこれまで無視され、実行されてきませんでした。
循環型社会を選択する場合、資源生産性という新しい概念を導入しなければなりません。
資源生産性(P)とは、一単位当たりの資源(R)投入によって得られる社会的厚生(W)のことです。
投入資源を分母、それによって得られる社会的厚生を分子に置くことで、資源生産性Pは、次のように表すことができます。
P=W/Rこの数字が大きくなればなるほど、資源の生産性は高くなります。
いま、一単位の資源投人で、五単位の生活の満足度が得られる社会があったとしましょう。
これに対し、技術革新やライフスタイルの転換によって、半分の〇・五単位の資源投人によって同じ五単位の生活の満足度が得られる社会に移行したとしましょう。
投入資源は半分に減ったわけですが、社会全体が受ける生活の満足度は変わりません。
なぜこのようなことが起こったのかといえば、資源の生産性が二倍になったからです。
つまり資源の生産性を高めることができれば、生活の満足度を落とさず、さらに引き上げることも可能なのです。
なぜ資源生産性を高めるための努力がこれまでなされてこなかったのかといえば、「資源は無限に存在する」という間違った地球観を前提にして、経済活動が営まれてきたからです。
資源が無限にあれば、資源の生産性を高めようというインセンティブ(誘因)は働きません。
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